とちぎ教科書裁判通信

大田原市の扶桑社版歴史・公民教科書採択取り消し裁判の私的記録集

2017-07

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教科書裁判通信2号より転載ーー付記、「教育基本法改正」は「お笑い・ペテン」である。

付記、「教育基本法改正」は「お笑い・ペテン」である。

本日(2006年12月16日朝刊)の朝日新聞をみると、大田原市の小沼教育長さんや千保市長さんの、扶桑社版教科書採択は「教育基本法改正」を先取りしていた旨の発言がありますが、これに対して徹底した批判を加えておきたいと思います。

                                           
そもそも、教育基本法改正なるものが「ペテン・お笑い・茶番」なのである。すなわち、改正前も改正後も教育基本法は、「憲法の精神にのっとり」とある。であるならば、憲法の文言と矛盾するものがあってはならない。また、教育基本法を本格的に「改正」したいのであれば、「憲法改正」をしてから「教育基本法」を改正しないと論理的におかしいことになる。

このことを、「公」の意味から考えてみよう。
改正法でもでてくる「公の精神」ということを考えることは、確かに問題はない。だが、「公」とは何だろう。まさか、扶桑社版公民のように「公=国家」ではないだろう。公とは、「公論」のことであり、みんなで、公のことを議論することだ。だから、公の中身は議論してみないと分からないのだ。そして、公論の結果は、憲法に書かれるものとなる。だから、現段階では、憲法の「基本的人権の尊重」が公となり、個人の尊厳・人権を尊重・擁護する国家のありかたが「公」ということになる(本当は、現行憲法では、基本的人権と象徴天皇制などの間に矛盾がみられるから公が混乱しているのだが、そのことは、今日は問わない)。(この部分については、『みんなのための教育改革』関曠野著・太郎次郎社から学んだ)
再度、定義しよう、現段階での公とは、個人の尊厳・人権を徹底して擁護することを指す。ちなみに、世界人権宣言 第29条にはこうある。「1、すべての者は、その人格の自由かつ完全な発展がその中にあってのみ可能である社会に対して義務を負う」とある。このことを、今回の「教育基本法改正」にあてはめてみれば、個人の尊厳・人権を擁護し尊重してくれるような「国家」なら「愛しても」いいかなーーということになる。しかし、現代の日本が、そして、教育基本法改正後の日本が、そうなっているだろうか?

また、「愛国心」や「伝統と文化」の尊重などの「教育の目的」を「法律」に書くことは意味がない。教育活動とは、子ども・教師・親などの「個別の人間関係」のなかでおこなわれるものであり、そのなかで、自ずと教育目標が決められてくる。(ちょっと考えれば分かるが、「伝統」ってなんだろう?何が伝統なのか?そういうことの議論もされていないではないか)そして、教育をささえる基準は「憲法」にあるのであり、それ以上でもそれ以下でもない。したがって、本来なら、教育基本法などという中途半端な法律はなくして、憲法のなかに「教育条項」が書かれていくことが重要なのだ。(このあたりについては、『変えよう!日本の学校システムーー教育に競争はいらない』古山明男著・平凡社を参照)
また、時代塾改憲フォーラム http://jidaijuku.s23.xrea.com/yobikake.htmlも参照)

以上、「茶番」の中身をメモ書き風にまとめた。
結論: 「教育基本法改正」がペテンなのだから、それを「先取り」していた「扶桑社版教科書採択」は「ペテンの先取り」だったといえる。

参考文献
『みんなのための教育改革ーー教育基本法からの出発』関曠野著・太郎次郎社
『親と教師が少し楽になる本ーー教育依存症を超える』佐々木賢著・北斗出版
『変えよう!日本の学校システムーー教育に競争はいらない』古山明男著・平凡社
『オランダの教育ーー多様性が一人ひとりの子供を育てる』リヒテルズ直子著・平凡社
『パンケーキの国でーー子どもたちと見たデンマーク』伊藤美好著・平凡社
以上。

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プロフィール

白崎一裕

Author:白崎一裕
1960年生まれ。とちぎ教科書裁判(現在のところ結審しているので元)<本人訴訟>原告。今後の裁判を準備中、反貧困ネットワーク栃木共同代表、ベーシックインカム・実現を探る会代表。

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