とちぎ教科書裁判通信

大田原市の扶桑社版歴史・公民教科書採択取り消し裁判の私的記録集

2017-09

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生田弁護士の裁判を闘うアドバイス集①

国家の根幹(帝国継承原理〈戦前の日本の否定〉)に
触れる裁判のやり方

2008.3.25
生田暉雄

第1、裁判所の強権性、権力的体質

 1、裁判所は、国家権力の根幹(戦前の日本の否定)に触れる訴訟に対しては、露骨に権力性を露呈する。
  
⑴ 教育権力
⑵ 安保体制
⑶ 自衛隊
⑷ 戦争責任
⑸ 国家間の密約
⑹ 沖縄軍事基地関連
⑺ 憲法改正

 2、特に被害との関連性が少ないと見られる訴えに対しては、極めて強権的(当事者適格、法律上の争訟性、訴の利益が無い等により門前払いとする)である。

 3、しかし、民主主義社会においては、国家の根幹に触れる問題こそ、真に、民主主義的に解明されなければならない。


第2、裁判官の戦争責任が問われなかったこと、最高裁のヒラメ裁判官養成により、裁判の強権性が助長される。
即ち、強権性の外延が急激に拡張されつつある。
国家の根幹に触れる事件だけでなく、国家にとって気に食わない事件は強権的に処理する。
裁判官の戦争責任が問われなかったことをタテに、裁判官は何をしても責任を問われない、との誤解による強権的裁判をする。
理屈が通らず、論理性が無くても平気である。恥や外聞も一切気にしないかのようである。

 1、裁判官の戦争責任は問われなかった。

  ⑴ 東京裁判では問われていない。
  ⑵ GHQは裁判官の戦争責任を問わなかった。

 2、裁判官の戦争責任が問われなかった理由は明らかでない。

  ⑴ GHQの日本占領のための日本の現状分析であるルース・ベネディクトの「菊と刀」(講談社学術文庫、13頁)や、それの資料となったハーバート・ノーマンの「日本における近代国家の成立」(岩波、ハーバート・ノーマン全集第1巻)には、裁判官、司法の役割に触れたところが無い。

  ⑵ 「戦後改革4 司法改革」(東京大学社会科学研究所編、東京大学出版会刊)や、「司法権独立の歴史的考察」(家永三郎著、日本評論社刊)にも、裁判官の戦争責任が問われたことは記載されていない。


第3、戦後日本社会で、司法は、立法、行政には出来ないダーティーな役割を担ってきた。

 1、立法、行政は、選挙の洗礼やマスコミに触れることから、多少の限界がある。

 2、しかし司法は、裁判の特殊性から強権性を思いのまま出来る。

 3、司法は行政の手先になっている。

 4、主権者は裁判で負ける仕組みを社会にアピールしなければならない。

 5、裁判を闘って初めて、司法自身を変える必要性を実感し、変える方法を考えようとするに至るが、その経過を多くの人の共感を呼ぶ方法に転化することの困難性。


第4、国家の根幹に触れる裁判のやり方

 1、行政裁判の活用

⑴ 可能な限り、民事裁判ではなく、行政裁判でする。
行政事件訴訟法23条の2等の活用。

  ⑵ 訴状提出と同時に証拠を提出しない。
   ① 行政事件訴訟法23条の2の釈明処分で、被告から証拠を取り寄せて提出する。
   ② 準備書面も取り寄せた証拠に基づいて作成する。

⑶ 訴状提出と同時に、最高裁民事局長・行政局長宛、内容証明郵便で、最高裁が裁判の独立を侵害しないよう注意を促す。
  ① 最高裁が裁判の独立を侵害していることを、主権者は知っていますよ!と注意する。

⑷ 強権的裁判を、広く、日弁連、学者、マスコミに訴える。

⑸ 違法な強権的裁判に対しては、即時、裁判官に対し、国家賠償訴訟を何度でも提訴する。
その際、被告に、最高裁長官、民・行政局長、高裁長官、地裁所長も含める。

  ⑹ 弾劾裁判所に、担当裁判官、最高裁長官等を訴追する。

2、住民訴訟の活用

 ⑴ 財務負担行為に対する監査請求と監査結果に対する住民訴訟。

 ⑵ 原告適格、被告適格、法律上の争訟性、訴の利益をクリアーできるが、監査請求したものしか原告になれず原告数が限られるマイナスがある。


第5、違法判決対策

 1、国連の個人通報制度の活用。

 2、公務員職権濫用罪(刑193条)で、検察・警察に告訴し、告訴した旨を本人・最高裁・高裁・地裁に連絡する。

3、国家公務員の懲戒(国家公務員法82条)を最高裁に申立て、その旨を本人・高裁・地裁に連絡する。

4、裁判オンブズの活用。

以上

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プロフィール

白崎一裕

Author:白崎一裕
1960年生まれ。とちぎ教科書裁判(現在のところ結審しているので元)<本人訴訟>原告。今後の裁判を準備中、反貧困ネットワーク栃木共同代表、ベーシックインカム・実現を探る会代表。

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